リウマチの痛みがおこる仕組みと種類
活性2型コラーゲンを摂取した28名全員の痛みや腫れの症状が改善、内4名は完全回復! ― ハーバード大学医学部での臨床結果より。
科学誌「サイエンス」にも掲載された確かな臨床例、今までなにをしても治らなかった人にこそ読んでほしい一冊。
母がリウマチだというので、何か参考になる本は・・・と思った時に、新聞に掲載されていたので購入して読んでみました。
最新の薬の状況や医者の話などが詳しく説明されていて、母はそのサプリを購入して飲み始めました。
体質などで人によって違いはあるでしょうが、一読してみる価値はありそうな本です。
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慢性関節リウマチでは、痛い病気です。
しかし一口に痛みといっても、この病気の痛みは一種類ではなく、何種類かの性質の違う痛みがそれぞれちがった原因でおこってくるというのが正しく、
痛みにたいする対策もその原因によっておのずと異なってくるわけです。
リウマチの痛みの種類
慢性関節リウマチの痛みは、大きく分けて次の四つに分類されます。
炎症性痔痛
慢性関節リウマチの本体は関節の滑膜炎です。
炎症のある関節は熱をもって腫れ、じっとしていても痛みがあり(自発痛)、動かしても痛く(運動痛)、指で押しても痛く感じます(圧痛)。
炎症のおこっているところでは、プロスタグランジンやトロンボキサンなどの化学伝達物資、インターロイキンや腫瘍壊死因子などのサイトカインのはたらきによって血管が拡張し、
血葉成分と炎症性細胞が血管外に出て組織の浮腫をひきおこし、
痛覚神経末端が圧迫されて痛みがおこります。
この炎症に対しては、炎症を抑えるようなくすり、すなわち非ステロイド性抗炎症薬やステロイド薬がとくに有効です。
くすり以外の炎症を抑える手段として、局所の安静・冷却も有効です。
阻血性痺痛
関節の破壊性病変が進むと関節を動かすのが不自由になり、屈筋・伸筋が栄養・代謝障害をおこして、しだいに筋力低下と萎縮が生じます。
このような筋肉や周囲の組織は循環不全の状態にあり、慢性的な酸素不足の状態におかれています。
そこで、循環不全がさらにひどくなるような状態(寒冷による血管収縮、長時間の不動姿勢) になると局所の酸素不足がさらにひどくなり痛覚神経末端が刺激されて痛みが生じます。
このような痛みを阻血性痺痛とよびますが、これにたいしては局所の血管を拡張する温熱療法か、軽い柔軟体操が有効です。
機械的痺痛慢性関節リウマチに長期間かかっていると、ほとんどの患者さんに骨粗鬆症の合併症が現われます。
体重を支える下肢の関節に骨萎縮のある患者さんでは、関節に体重を乗せるさいに、骨組織内で支柱の役目になっている骨梁が重みでたわむため、そのゆがみを痛みとして感じます。
また、関節軟骨が炎症によって薄くなり、荷重や衝撃にたいする緩衝力が低下すると、骨で荷重や衝撃を直接受けとめるようになるため、同様な理由で骨性の痛みが生じます。
さらに、関節が炎症によって破壊され、関節面のかみあわせが悪くなったり潤滑作用が損われた場合には、関節の運動にさいして強い摩擦や抵抗が生じ、痛みがひきおこされます。
このような関節組織の構造的な変化で生じる機械的痺痛は、運動のときや関節になんらかの重みがかかったときに限ってみられる痛みで、安静にすれば軽くなります。
骨が弱くなったためにおこる痛みへの対策は、骨を丈夫にする以外によい方法はありません。
骨を丈夫にするには、骨に荷重をかけて運動をするのが一番重要なのですが、
荷重をかけると痛みがおこるような状態になってしまった場合、普通の運動訓練ではなかなかうまくいきません。
このような患者さんにたいしては、水の浮力によって関節への負荷を減らした状態で行う運動訓練(水中運動訓練)がもっとも効果的です。
当然ながら、このような機械的痺痛には関節内ステロイド注射は無効です。
絞振性神経障害
関節の近くで、硬い組織で囲まれた狭いトンネル状の部位(神経管)を神経が通っているような場合、関節炎にもとづく関節のまわりの組織の腫脹によって神経が絞めつけられるように圧迫され、神経痛やしびれなどの知覚障害・運動まひなどをひきおこすことがあります。
代表的なものは手根管症候群といわれるもので、手の関節の炎症性腫脹が手首の屈側の正中神経の通り道である手根管のなかで正中神経が圧迫されておや指・ひとさし指・中指の三指とくすり指の内側に痛みやしびれなどの神経症状が現われるものです。
この手根管症候群にたいしては、ステロイドの局所注射が有効です。
次によくみられるのは、第一(環椎)・第二頸椎(軸椎)間の関節(環軸関節)の破壊にもとづく第二頸髄神経の障害で、
片側のうなじから後頭・頭項部に分布する大後頭神経・小後頭神経にしつこい神経痛をおこしてきます。
この痛みにたいしてはなかなかよい手段がなく、環軸関節の安静を保つ目的で頸椎カラーをつけたり、弱い力による頸椎牽引を試みたりします。
頚椎の破壊性病変は、慢性関節リウマチの骨破壊性病変のなかでももっとも対応の困難な病変のひとつです。
このような病変をおこさないためには炎症の活動性をできるだけ低い状態にたもちつづけることがもっとも重要です。
リウマチの痛みの感じ方の個人差
ところで、
「刺激がこの強さ以下なら痛みとして感じないが、それ以上強くなると痛みとして感じる」
という填めの値を、痛みの「閾値」とよんでいます。
痛みの閥値は人によってさまざまで、同一の個人についても日によって、ときによって変動します。
痛がりの人の痛みの開催は低く、痛みに強い人のそれは高いということができます。
痛みの閥値は、患者さんをとりまく自然環境や人間関係、また患者さん自身のからだや心の状態に強く影響されます。
たとえば、気圧と湿度がともに急激に変化する「気象前線」通過時や、
ストレスで精神的にイライラしているときには、開催が下がって、痛みが強く感じられます。
女性では、月経前の高体温期に体内に水分をとりこむために、浮腫がひどくなりやすく、痛みを強く感じます。
なにかよいことがあって、気持ちが明るくリラックスしているときには、痛みも軽く感じられます。
慢性関節リウマチの患者さんが、病院に来る前日まで痛くてたまらず、病院でひざに注射してもらうつもりでいたのに、その日になると痛みが軽くなり、注射の必要がなくなってしまうなどということもよくあります。
痛みがいかに精神状態に影響されるかを示す事実ですが、このような例は実にたくさんあります。
痛みは血圧のように測ることができず、数値で表すことができません。
A・B二人の人の痛みについて、どちらが大きいか比べることは不可能なのです。
痛みがもたらす苦痛の程度は本人にしかわからず、他人には、たとえ長年いっしょに暮らしてきた夫婦のあいだでもわかってもらえません。
このことが患者さんの孤独感を深めます。
痛みは、人の心を暗くし、気持ちをうつ状態に傾けます。
痛みは、仕事や日常生活に積極的に取り組んでいこうとする前向きの姿勢にたいして、強いブレーキとしてはたらきます。
したがって、「痛みを軽くする」ことは、患者さんの苦痛をやわらげるためだけでなく、
患者さんの日常生活全体に大きな影響を及ぼすことにもなり、治療としてきわめて重要な意義をもつものと考えられます。
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